【各メディアで話題沸騰!】『安いニッポン「価格」が示す停滞』の書評・要約まとめ

悩んでいる人

『安いニッポン「価格」が示す停滞』の書評・要約を知りたい

こんなお悩みにお答えします。

『安いニッポン「価格」が示す停滞』は中藤玲さんの著書となります。

この本の要約・書評を書くきっかけとなったのは、「中田敦彦のYouTube大学」の動画を見て衝撃を受けたことがきっかけですぐにこの本を買いました。

とにかく、衝撃でした。

日本は世界でもすばらしい、高品質な商品を安く提供するおもてなしの国だと信じていました。

安全で環境がいい、高品質サービスのすばらしい国に、観光に行きたいのは当たり前だと。

だがしかし、おおむねあってはいるのだけれど、違ったのです。

外国人からすると日本は「安い」から来るのです。

世界から見ると、この品質、サービスでこの安さは破格なのです。

では、いつもどおり、

  • 本の基本情報
  • 要約
  • 書評

の3本立てで進めていきます。

では行きましょう!

『安いニッポン「価格」が示す停滞』の基本情報

『安いニッポン「価格」が示す停滞』の基本情報について見ていきます。

著者の中藤玲氏のプロフィールはこちらです。

中藤 玲(なかふじ れい)

1987年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒、米ポーランド州立大学留学。2010年、愛媛新聞社入社、編集局社会部(当時)。2013年、日本経済新聞社入社。編集局企業報道部などで、これまで食品、電機、自動車、通信業界やM&A、働き方などを担当。

『安いニッポン「価格」が示す停滞』の要約

それでは、これから本書の要約についてご紹介していきます。

本書を以下の3点に要約しました。

  • 要約①:安い物価
  • 要約②:安い給料
  • 要約③:買われる日本

では解説していきます。

要約①:安い物価

  • 世界最安値のディズニーランド
  • 100円均一は日本だけ
  • 30年間上がらない物価

ではどういうことが、順に説明していきます。

東京ディズニーランドは8200円。フロリダは1万4500円、パリは1万800円、上海でも1万円を超えている。しかも、2020年3月までは、7500円となっており、世界でも破格の値段なのであります。

つまり、日本の物価は世界から見ても安いということがわかりますね。

100円均一は日本だけということが信じられませんよね。

ダイソーのタイは210円。ブラジルは150円、アメリカは160円、台湾180円、シンガポール160円...もういいですよね。

ダイソーは、100円ショップだ!と言いたいところですが、世界で一番安いのが日本なんです。

ちなみに、回転すしも、日本が一番安いです。

30年間上がらない給料の日本、アメリカは毎年物価が2%増え、給料は3%ずつ増えている。

これを20年続けれると、例えば20年ぶりにアメリカに行った日本人は、物が5割も高くなっていて驚く、また逆に20年ぶりに日本に来たアメリカ人は5割も安くなっていて驚くのです。

要約②:安い給料

日本で一番高い給料を取る地区はもちろん東京であり、その中でもセレブの集まる地区といえば、港区であります。港区の平均年収はいくらでしょうか?

なんと、1200万円です。

では、アメリカのサンフランシスコでの「低所得者」の平均年収はいくらでしょうか?

な、な、なんと!!!

1400万円なんです!

びっくりですよね??

日本のセレブは、サンフランシスコでは、低所得者なんですよ!

アメリカの大卒の初任給は、年収600万円。ドイツで500万円。

で、日本は250万円。

この差なんです。世界とはこの差なんです!

要約③:買われる日本

インバウンドで、日本のおもてなしが大成功!ということで、コロナ渦前まで、外国人が日本に殺到していました。中国人は、日本の高品質の家電を爆買い。中国には日本ほどの高品質なものがないのでしょうね。

...なんてことはないのです。

中国にも高品質な電化製品はたくさんあります。

ただ、日本の高品質な家電は安い、中国人にとって、安すぎるんです。

安いから買うのです。2015年の爆買いはこれなんです。

イギリスの世界の旅行をすすめる雑誌によると、日本を推奨しています。その書き方がもう、日本完全に下に見られています。

「何年にもわたる景気低迷により、東京は魅力的になりました。」

東京はなんと、インドネシアやベトナムよりも安く評価されているのです。

『安いニッポン「価格」が示す停滞』の書評

日本の長期にわたるデフレがこれほどまでに悪影響を与えていたのか。そう思いました。

日本人としては、なんせ安けりゃいい、家電量販店に行けば、「いくらになる?」なんて聞いてました。

少しでも得したいと。

でも、こういったことが、よくなかったんです。

安けりゃ問題ない、この精神が、世界競争に負けていくんです。

例えば、流出する人材問題。

日本のすばらしい人材が日本で活躍するのが望ましいですが、中国資本や台湾資本あるいはアメリカ資本の人たちが、日本の給料の3倍払うなら?

そりゃ、良い人材は海外へ行ってしまいます。

高級ホテルもこれから、たくさん建ち、これからは世界の富裕層向けのホテルもたくさんオープンするようです。

こういった流れをなんとか阻止したいと思いますが、現実は厳しいでしょう。

私たちができることがあるとすれば、まずは「適正価格」に慣れること。

「もっとやすくならへん?」なんてことは言わず買う。

言えばいいってもんじゃない。その時得したとしてもこれは一時のもので、実際は、いろんな意味でそんしているのです。

実際日本は30年のこのデフレです。このつけは大きいですよ。一刻も早く脱したいですね。

まとめ

『安いニッポン「価格」が示す停滞』について書評・要約をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

『安いニッポン「価格」が示す停滞』は、本当に勉強になりました。

とにかく、一刻も早くデフレを脱却し、世界と戦っていける日本を取り戻したいですね。

『安いニッポン「価格」が示す停滞』はAmazon、楽天でご注文いただけます。それでは。